教皇のつぶやき

 ローマ教皇がツイートする時代になったのだな。面白い。自己紹介に「神学的に保守的な観念体系は伝統的カトリックの教義と価値を保ち、護る」とある。なるほど教皇らしいというかなんというか。
 徹底的に保守的な神学に基づいて自らの信仰を理解しようとする人が、むしろいきいきと現実的に隣人と関わってゆく姿を見ることがある。そういうゆたかな意味を込めての自己紹介なのだろう。それにしても彼の若い頃の『キリスト教入門』は、どこが入門かというくらいに神学的に深かった。
 『典礼の精神』もいつか読み返したい。うず高い段ボール箱の、今やどこにあるのか一切分からないので、読みようがないが。御心ならば次の任地が与えられ、いつか段ボール箱を開く日が来ますように。