2011-09-01から1ヶ月間の記事一覧

キャラ設定

“わたしのことを、「手紙は重々しく力強いが、実際に会ってみると弱々しい人で、話もつまらない」と言う者たちがいるからです。”2コリ10:10 使徒言行録でアグリッパらに雄弁に語ったパウロ。でも青年エウティコが居眠りして窓から墜ちるほど、手短に話すの…

生活

“この幕屋に住むわたしたちは重荷を負ってうめいておりますが、それは、地上の住みかを脱ぎ捨てたいからではありません。死ぬはずのものが命に飲み込まれてしまうために、天から与えられる住みかを上に着たいからです。”(2コリント5:4 )天に召された方と…

身を寄せている教会で、ほんの少しだがあたたかい交わりをいただいた方が、肝臓癌の闘病のすえに天に召された。この教会で祈祷会を担当させていただいた際、彼が涙ながらに震える声で、しかし大きな声で語られた証しを思い出す。不思議なことに内容は覚えて…

マラナ・タ

朝聖書を読んでいて“主を愛さない者は、神から見捨てられるがいい。マラナ・タ(主よ、来てください)。”の一言が飛び込んで来る。キリストに見捨てられる恐ろしさと、来てくださいと切に願う気持ちと。

きっと相手もびっくりしてる

散歩中の犬三匹に激しく吠え掛かられ、バイクがこけそうに。犬を恨んでも仕方ないけど、なんか腹立つなあ。ちなみに以前飼い犬にお尻を噛まれて三針縫った配達員もいた。 出勤時やお昼休みに缶コーヒー。珈琲はブラックが好きだが、缶コーヒーは無糖だとなん…

時化

今朝悪夢と吐き気で目覚める。バイト休みの日で助かった。来し方行く末を思い暗澹とした気分。 なぜか今年の始め頃に参加した母校の神学のセミナーが頭から離れぬ。誰に話しかけても戸惑われ、遠巻きにされたあの距離感!無任所と現役との、超えられぬ気まず…

てんぷら

てんぷらを連れ合いの祖母に振る舞う。「こんなに美味しいてんぷらは初めて!」、そう繰り返す彼女を見ながら、四年ほど前、やはりわたしのてんぷらを満面の笑みで頬張って呉れた、今は亡き彼女の娘を思い出していた。

フリーター

郵便物が大量だが、天気がいいとこんなに気分が違うもんなんだな。 今日休んでいる先輩アルバイト職員が、仕事の終わりぎわ、黒スーツに青いネクタイという新鮮ないでたちで現れた。「おっ格好良いじゃないですか!」と声をかけると、照れくさそうにふてくさ…

記憶と現在

“在ることは空間や時間を傷つけることだ/そして痛みがむしろ私を責める/私が去ると私の健康が戻ってくるだろう”(谷川俊太郎『六十二のソネット』より)生きている現実と切り離せぬ肉体、しかも生きている現実そのものとイコールではない肉体。詩人は見事…

限界まで引き出す

UCCの、下から2番目ぐらいの豆。香りも味もないと思っていたが、なんとか味をよくしたいと思い、ミルの挽き目はかなり細かく調節し、フィルターとドリッパーを十分熱湯であたためて淹れてみる。たしかに珈琲屋さんで売っている豆ほど香ばしくはないけれど、…

死に化粧は、誰が装うのか

このあいだ『開運!なんでも鑑定団』で見た、マリリン・モンローの死に顔。コスメティックとはコスモスとのつながりを持つ儀礼であることを、鷲田清一から学んでいた。一方で、コスメティックを剥ぎ取られる、死の限界における、装いすることの許されなかっ…

パスタ

職場近くで連れ合いと待ち合わせ、駅近くの洋食亭へ。いわしのぺペロンチーノを中心とした、かんたんなコース料理を注文。連れ合いはタイ風カルボナーラを選んだが、どうタイ風なのかは分からない。隣に座ったわたしと同年輩の男が、どう見ても15歳は年下の…

都会に雨が降るころ

衝動買いするときに迷って買わなかった、浅川マキの『ONE』を、結局ネットで購入。下北沢の中古レコード屋。恩師の教会の近くだろうか。うねるようなジャズに、ざわざわとした夜の雑踏を彼と歩いたのを思い起こす。このアルバムに収録されている「都会に雨が…

くぐり抜けること

“だれかがその土台の上に建てた仕事が残れば、その人は報いを受けますが、燃え尽きてしまえば、損害を受けます。ただ、その人は、火の中をくぐり抜けて来た者のように、救われます。”1コリント3:14-15 出勤時の駅近くのベンチで読んでいて、強い酒を飲み込…

素朴な感謝

今日は連休明けで郵便物も多く、天気も悪い。駅近くのベンチで、安全の祈りをこめてローマの信徒への手紙を貪り読んだ。 今日も終わった。浅川マキ「淋しさには名前がない」を聴きながらバスに乗り込む。 「神様今日もお護り下さり感謝致します」て気持ちで…

遮断

連れ合いに頼まれて、だいぶ前に録画しておいた『硫黄島からの手紙』を観る。手紙が発見されたエピソードが事実なのかファンタジーなのかは分からないけれど、リアルタイムに届かなかった手紙というものは確実にあったはずだし、届かなかった手紙の無念を思…

じっくり聴く

昨日・今日は連休。明日は忙しいだろうな。昨日衝動買いした『浅川マキの世界』をどんより聴きながら、味も香りもしないレギュラーコーヒーを飲む。これもまた。 浅川マキのアルバムCDは絶版だったので(CD化されていなくて?)、中古レコードで『寂しい日々…

驚きと懐かしさと

NHKで『宇宙の渚』という番組を見た。ああやって地表を眺めると、あらためて地球という全体が一個のいきもののように思えた。キリスト者なのに非常に不謹慎だとは思いつつも、天国というどこか遠いところではなくて、灰になってこのいきものの一部に還りたい…

ブログ的心理

今日の礼拝では2コリ11:7−15が読まれていた。つくづく思ったのだが、パウロはまさか自己弁護に必死になっているさなか、その弁明のためのいわば「事務的な」手紙が、当事者以外にも回し読みされるどころか、はるかに時代まで超えて自分の信仰するキリストの…

「今日郵便多い、て思ってるやろ」ズバリ見抜かれドキッとする。「多くないぞ。これが普通、本来なんや。今までが少なすぎた。」というわけで今日も配達ビリでしたとさ。

薫り

連れ合いと梅田にできた丸福珈琲店へ。昭和9年ブレンドを注文してみる。酸味の強い味わい。永井荷風がアイスコーヒーの流行を嘆きつつ、蝿に悩まされながらも真夏に飲んだであろうホットの味を想う。薫りを呼吸すると、恩師に連れられ入った下北沢の喫茶店MA…

右、左、右

7:58 今日も暑かろう… 朝の出発時、ちゃんと左右確認しているか、課長が街角に立ってチェックしていた。不謹慎ながら、中学の先生みたいでおかしかった。校則は破っても大したことないけど、交通規範は軽視すれば死ぬかもしれない。

ここちよい疲れ

自分の罪を突きつけられる、過酷かつ厳しい日曜日をどうにか乗り越えた。仕事は身体がきつい分、なにも考えなくてすむ。恵みの月曜日。 帰り際、職員二人から「いつまで働く予定なんですか」と声がかかる。それがきっかけで牧師の仕事はどんなか、といった話…

ボコノン教に惹かれ

平日働いて、疲れのとれないまま再びバスや電車を乗り継いで教会へ。サラリーマンが教会に通う苦労を思う。 『猫のゆりかご』を読み終える。自分が最後にかけている(はずの)望みがフォーマに過ぎなかったら、と想像し、疲労感に襲われる。 “はじめ神は大地…

深刻な顔で本質を論じなければならないこともある。けれども、表面。ユーモアをもって表面を装うことが、それ以上に大切なこともある。

出勤時、パウロに笑う

“パウロは言った。「短い時間であろうと長い時間であろうと、王ばかりでなく、今日この話を聞いてくださるすべての方が、私のようになってくださることを神に祈ります。このように鎖につながれることは別ですが。」”(使徒26:29) 聖書のなかで、ここまで直…

感情移入の入り口

お昼休みに汚いソファに寝転んで食堂のテレビを見ていたら、被災地の郵便局のことを特集していた。テレビの向こうにも制服、こちらにも制服がうろうろ動いていて、変な感じだった。 それにしても局が全壊の状況下、手区分で郵便を分け、道なき道を走り、郵便…

速度

使徒言行録を毎朝すらすら読んでいると、パウロの旅が旅客機の速度だと錯覚する。実際には青年だったパウロが回心し、中年だったパウロが殉教したはずなのだ。その遅々として捗らなかったであろう途中経過、そこでのパウロの地味な祈り、彼を支援した人々の…

振舞い

バスのなかで、ズボンが「ずっていないか」ではなく「上がっていないか」を、しきりに気にして腰に手をやる少年。モードは面白い。人が振舞いを選ぶのではなく、振舞いが人に宿るのだという、クンデラの表現をふと思い出す。

こどものころ

家々のあいだを小刻みに走っていると、ランドセルに野球帽の、でも大人しそうな少年が走ってついてくる。バイクを降りてマンションへ走り、戻ってくると、少年がメーターを覗き込んでいる。わたしに気付いてあわてて、小さな声で「こんにちは」 わたしも「こ…