2012-03-01から1ヶ月間の記事一覧

気分転換

東京へ来て初めて理髪店へ。何人かの若い男女の店員をベテランの店長が束ねている様子。若い女性があたる。やわらかいことばが頭の上から降ってくる。そして頭上ではシャキシャキ、はかどる鋏捌きが涼しい。 しかも、まったくの昔話として「実家の行きつけの…

「カーネーション」、終わっちゃうな。自分の師匠が天に召された​ときの、後から滲み出るような寂しさを、しみじみと思い出す。そ​ういえば彼女も、付き添いの家族がNHKの朝ドラを見るために席​を外した、そのわずかな隙を盗んで、天国に行っちゃったんだっ…

頑固さと謙虚さ

ある方との対話のなかで、気付かされたこと。神の視座から「それは人間的なことに過ぎない」と、他人の心配や狼狽、その背後にある苦悩や痛みを見下してはならない。なぜなら自分も人間であり、自分だけがその外側にいることはあり得ない。自分は相手の持っ…

かたちだけではおわらせない

おととい、昨日と、防火・防災管理者講習に出かけていた。緩慢と続く講義の、なんとも言えない緊張感のなさ。まあ仕方ないのだが。教科書は23年度のものなので、東日本大震災のことは記載されていなかった。 講義で様々な対処や法令などを学ぶにつけ、東日本…

防火管理者講習で、秋葉原に出張。夕方まで技術試験センターに缶詰めだったが、帰りにちょっとぶらぶら。ほんとうに魅力的な街。ぶらぶらしながら、自分が欲しいのはここで売られているあの商品この商品というよりはむしろ、この街そのものなんだなあと実感。

料理は母から教わった。最初は教わったとおり厳密に、計​量して作っていた。それがいつの間にか目分量になる。母​はみりんをあまり使わないが、自分は使うようになる。自​分の味になる。学ぶプロセス、思想の形成によく似ている​。

配慮とおもねりのぎりぎりのところ

エレン・デイヴィス、リチャード・ヘイズ編、芳賀力訳、『聖書を読む技法 ポストモダンと聖書の復権』、新教出版社、2007を読み始めている。序や冒頭の九つの命題は、正直しんどかったが、やっとエレン・F・デイヴィスの論文に至り、大変学ばされた。 “ユダ…

定価の恩返し

今日の「カーネーション」も面白かったなあ。糸子と奈津の淡さ鋭さ。また、総婦長に糸子が語る衣服論/身体論も。衣服は心の表れだというだけでなく、衣服“が”心をゆたかにする。 渋谷や自由が丘をぶらついた。タワーレコードで、定価でNEW ORDERの1stと2nd…

会堂守の仕事に慣れてくると、疲れるなりに面白いと感じるように​なってきた。朝4時半に起きての聖餐の準備や境内、近所の掃除だけでなく、午後の白手袋はめての銀メッキ食器磨きとか、黙々とグラスを洗うとか。ゴミを集めて袋に詰め込めるだけ詰め込む。な…

吉本隆明死んだなあ。『共同幻想論』を、学生時代、ほとんど意味も分からないままに、睡魔と闘いつつとりあえず最後まで読んで、なんか偉くなったような気分にひたったものだ。 それに対して、『マチウ書試論』のほうは、わたしにも理解しやすく、聖書学の先…

ロマンを超えて

昨日、60代から80代の人たち数人を案内しつつ礼拝堂を歩いていた。彼女たちは光さすステンドグラスの前で、讃美歌54年版の496番を、亡き友を懐かしみつつ賛美していた。女学生だった頃に還りつつ。 さらに移動しながら、彼女たちの最高齢の人が言った。やは…

カーネーションのひろがり

このところ毎朝『カーネーション』を夢中で見ている。なんというか、糸子と孫娘の里香との、微妙な距離感の、だんだん縮まる様子がなんとも。母娘でないところの間接的なのが、よけい面白い。しかも時代が80年代中葉、まさにわたしが中学生として、その風俗…

狭い視野しか持てないけれど

深井智朗『超越と認識 20世紀神学史における神認識の問題』を読了。やはり日本人の神学者の著作が面白い。西欧の神学を読んでいて共感しつつも感じる「遠さ」のようなものを、こうした優れた日本人の神学者が代弁してくれているような。 なにも「日本人、日…

ある信徒さんと話していて。「教会は共同体っていうのがリソーだと分かってはいるんですけれど・・・」。べつに、フットプリントという詩が悪いとは思わない。だけど、わたしと神さまの足跡だけ見つめていていいのか。他の足跡をリアリティをもって見る、足…

予報ともに、しかし予報では決してない

今朝もニュースで、天気予報の後に今日の放射能値を表示していた。昨年の大震災以来、東日本では、おそらくずっとこうした表示を続けているのだろう。平均値の上限と下限も同時に表示されているが、残念ながら、どう見直しても、すべての地域が下限よりも上…

毎日、切る練習をしている。だいぶマシなサイコロに切れるようになってきた。毎週ある「祝い」の、大切な裏方なのだ。整然と美しくなければ、やり直し。 聖餐式にかける意気込みと緊張感とを学ばせて頂いている。 今週「うん、これはいけないな…今日はわたし…

大河ドラマ「平清盛」を見ていると、多夫多妻でどうにか維持できた皇族が、西欧的な、しかも人格尊重の一夫一妻で保つわけがないなあと思われる。皇后なり皇太子妃なりが、出産手段扱いされる時代でもなかろうに。ゆるやかに消滅するなら、それも時代なので…

きたなさ

今朝も大量ののらねこのうんちを片付けながら、なんでうんちはきたないんだろう、と考えていた。携帯電話も実はかなり不潔だというけれど、気にしたこともない。“異例なるものには危険が伴うとすることは、問題を議論することなく棚上げする一つの方法である…

氷解

前の職場の郵便局から電話。ぎょっとしながら恐る恐る出ると、交通費を払いすぎたから返却して欲しいとのこと。大変申し訳なさそうにかけてきた。こちらこそお世話になっていながら突然辞めることになって、迷惑をかけて済みませんでしたと謝った。そういう…

6×6のパン切り。どうしても右端ないし左端が、細い列になる。上司の、あの見事なパンナイフさばき。彼が辞任する3月末までに、なんとかマスターせねば。 母校の先輩なら「なにを見かけばかり気にする、この権威主義め」ということにもなろうが、やはり銀皿に…

主のからだの鍛錬

聖餐式は毎週ある。この聖餐式の食パン切りが、難しい。8枚切を6×6に切るだけなのだが。先週上司が鮮やかに切ったのを覚えているだけに、いびつなパン屑に焦る。結局今日は上司に予備のパン(予備買っといて良かった!)でやり直してもらう。来週までに練習…

日常、超越

3日 まずい!郵便局時代と同じ事で上司から注意を受けた。明日から徹底注意。 ミニストリーのバックナンバーを買い揃えた。これで、無任所時代に買いそびれていた欠損が全部揃った。今さらにおととしの第6号など読んでいるが、やはり面白い。フェミニズムを…