2011-04-01から1ヶ月間の記事一覧

結婚式に出席

昨夏参加させてもらった勉強会の主要メンバーの結婚式に出席。京都の教会でほのぼのと式を味わい、空いた時間には山科の醍醐寺を見物。ちょうど夕の鐘の鳴る刻で、えもいわれぬ美しい瞬間を友人たちと分かち合う。花嫁花婿を主賓とした二次会でも、さまざま…

説明すること

今朝はどうしても起きられず。洗濯や食事の用意をしている夢を見ていたが、起きたら当然のことながら、何もできていない・・・・ アニメ版『もしドラ』第三話まで観る。おもしろい。ドラッカーという人物の思想が、上手に分かりやすく、物語の中に織り込まれ…

言葉の到来

やっと増谷文雄訳注『正法眼蔵(三)』を読了。前任地からちびちび読んでいた。全部で(八)まであるわけだから、まだ半分も読み終わっていない。道は長いが、折にふれて取り組んでみよう。 それにしても「行持」の巻はよかった。“仏祖は心身如一なるがゆゑ…

怨念

母校の臨床牧会の講義に出席させてもらっている。とても面白い。けれども、さまざまな実例を考察するとき、どうしても自分の過去ばかり振り返る作業になってしまう。自分は昨年の7月で止まってしまっているんだと、そのたびに思う。それは寂しい。早く復職し…

沈黙する衣服

宮城県警が、身元不明者の衣類を洗濯し、干して、証拠品として開示するという。わたしがニュースで見た画像は、ボロボロのくすんだ衣類が大量に物干しロープに吊るされているもの。ふと石内都の、被爆者の衣服の写真集『ひろしま』を思い起こす。無言の衣服…

実り

昨日の納骨式など思い起こす。「懐かしい家族と再会できるあの世」的天国像は、ロマン主義による19世紀から20世紀初頭による価値観が大きく影響していると、学生時代だったか、誰か先生に習ったような気がする。ということは、それまでは天国や地獄のイメー…

ことのは

万葉集を読んでいたら「讃岐の狭岑島に、石の中に死れる人を視て、柿本朝臣人麿の作れる歌」というのがある。柿本人麻呂が旅の途中、岩場に行き倒れて死んでいる巡礼者か旅人を発見し、鎮魂のために作った挽歌らしい。 現代人なら岩場で遺体に遭遇しただけで…

復活日に

無事に復活日の礼拝と、墓前礼拝および納骨式を終えた。墓地で、重い墓石がずるずるとどけられ、墓穴を覗き込んで納骨する際、イエスの空の墓のイメージが強く想起された。

振り返る

明日は復活日礼拝と納骨式のご奉仕。ヨハネ20:14で振り返っても主だと気付かないマグダラのマリアは、16節の「マリア」という呼びかけで、初めて本当に振り返る。振り返る(ストレフォー)は、ヨハネ福音書でいうなら12:40のように「立ち返る」ということで…

受難日に

http://sankei.jp.msn.com/world/news/110422/erp11042208060000-n1.htm ローマ法王は、日本人の子どもの問いかける神義論に、どう答えたのだろう。 受難日の祈祷会に喪服で出席。信徒が交代で朗読する、キリストの十字架の七言を聴いては沈黙しつつ、最小限…

自罰から赦しの光浴びる場へ

昨日、潜った臨床牧会学講義。次週までに遺書を用意してこいと宿題。何を言い遺そうか… キャンディーズのスーちゃんが亡くなったらしい。姉がキャンディーズ→ピンクレディーと大好きだったなあ。 洗足木曜日礼拝に出られてよかった。ヨハネ福音書から信徒に…

明日で連れ合いが倒れ、入院した日から1年。今はだいぶ回復したが、春はやっぱり調子が悪いことも多い。それでも、ここまで歩んで来れた。護り導いてくださった主に感謝。それに、主が出会わせて下さった、多くの温かい人々の支えにも感謝。

GODISNOWHERE

ある若いお坊さんが教えてくれたGODISNOWHEREという古い英語を思い出す。それはGod is now hereともGod is nowhereとも解釈できるらしい。今、『正法眼蔵』を読んでいて感じるのは、神学においては前者か後者かどちらかを取らねばならぬ、ということになるか…

真夜中に皿を洗う

自分の心がすさんでいたのか。水をやっていたのにつぼみに気付かず。臥せっていた連れ合いに知らされ、しばし心和む。がんばれシバザクラ。 ある小さな教会で、ヨハネ20:1-18で、イースターは説教させてもらえる。納骨式の御奉仕もある。嬉しい。よくよく味…

信仰体験の場所

『正法眼蔵』の「恁麼」を読んでいる。悟りというか、仏の智慧が閃く瞬間みたいなものを、とても丁寧に追いかけている。智慧があったのでもなく無かったのでもない。ヴィトゲンシュタインの『哲学探究』を読んでいたときに味わった不思議を思い出す。あると…

日本人の牧師の意地?

久しぶりに麻婆茄子作った。辛い!味噌と砂糖と豆板醤の微妙な配分が、意外と奥深い。 ホテル結婚式終わり。かなり切りつめた、10分程度の福音をかたるも、「もう少しカットして下さい」とのこと。直前までしまりなくふらふらしていた新郎新婦が、うってかわ…

はるばる東へ

以前は無い物ねだりというか、他人の芝生は青いというか、自分の信仰に足りないものを他宗教に求めていた。今、キリストに排他的に集中することに喜ぶ。だからこそ、他宗教との出会いにキリストを観る。 昨晩、金岡秀友校注『般若心経』読了。聖書で言えば死…

自由の深み

説教中に感極まってつい「キリストは慈悲深いお方なのです」と語ってしまい、後で信徒から注意された事がある。しかし誤解を恐れずに言うなら、わたしの苦しみを取り除き給い、わたしに生きる喜びを与え給う主は、やはり慈悲深いお方なのだ。 自分にとって主…

学び

おととい、連れ合いと、あるご家庭へとご招待いただいた。若い夫婦と2歳の娘さん、0歳の息子さんからあたたかいもてなしを受ける中で、しみじみと思った。ああ、吹けば飛ぶようなわたしたちささやかな夫婦にも、神から見れば「まだ使い道がある」ってこと…

文通

“でも、幸福というのは、僕ら二人にとっては何か別の、もっと人目につかない場所にあるように僕は思うのです。その場所は多くの人には理解されないし、これからもずっと理解されないままだろうと思います。本当のところ、僕らは二人とも課題を探し求めている…

研修

午前中、結婚式場の研修へ再び。夕方、百貨店のカフェテラスで、ひとりハート型のカプチーノ。春風にあたりながら金岡秀友『般若心経』を読む。帰宅後、夕飯にハンバーグを作る。たっぷりパン粉と卵でふわふわ、ぷくぷくハンバーグ。

ぽっと出

前任地の近隣教会の牧師が言っていたことがある。「わたしはクリスチャンホームで育ったから、信仰は土台、空気みたいなもの。紆余曲折しても必ず最後には戻る場所。君のようにあとから信じた人は熱心に求めるけれども、躓いたらあっさり去ってゆくね。」。 …

自然と不自然

心がどうにも騒がしくなり、『般若心経』を音読する。わたしはキリスト者だが、仏壇のある、盆には線香の香る、差し出したお菓子を坊さんが懐に入れて去る、そんな空気に育った。だから『正法眼蔵』にせよ『歎異抄』にせよ、宗教、教えというより、落ち着く…

後悔

夕飯の買い物の帰りに、スーパー前の噴水そばのベンチに腰かけ、缶コーヒー。春風を浴びる。家路にて、人家の桜を見上げる。昨春宇和島で桜を見ていたとき、来年は此の地で此の桜を観るであろうなど、予想だにしなかったことを想う。 悔い改める(メタノエオ…

真理を眺めるのではなく、背負う

ボンヘッファーの『キリストに従う』に引き続き、『現代キリスト教倫理』を読了。テートの論文を以前読んだときに、罪責についてのあまりに厳しい考察ゆえに、もしもヒトラー暗殺が成功していても彼は自裁したのではないかと思ったものだったが、それは違う…

ゆっくりと、癒え

以前から連れ合いが行きたがっていた、広島平和記念資料館に行った。地下に展示してあった、ワイシャツをほどいて燃えかすの墨で書いたという「復興」の幟が、胸にしみた。広島では、町が焦土と化した二日目から、銀行も営業を開始したという。通帳などがな…

強力わかもとのCM、今なお新しく

『攻殻機動隊』を観たら、『ブレードランナー』を観たくなり、観る。今回気付いたが、デッカードを助けるバッティの右手を釘が貫いている。そしてバッティは死に、抱きしめた白い鳩は飛び立つ。助けられたデッカードは、レイチェルが人間であれレプリカント…