書いてみたいと思わせる本

 深井智朗『思想としての編集者』を、ちびっと読む。アメリカで“再解釈”されたティリッヒの、その再解釈に携わった翻訳者と編集者。ビートルズを掘り起こしたエプシュタイン。どちらも、エッセイのようにいきいきと描かれている。ふつうの神学書と、ちょっと違うぞ。こんな本を書きたいと思わせる。
 深井先生は市場を“教会から声高に”糾弾するのではなく、市場なしにはもはやいかなるものも人々に知られ得ない現代の面白さを、まずは面白さそのものとして軽快に筆を進めておられるようだ。続きを早く読みたいが、今日はもう風呂入って寝よう。