待つ

 使徒言行録9章で回心したパウロがダマスコからエルサレムへ、スピーディに場面転換する。けれどガラテヤ人への手紙では、そこに14年の月日が刻み込まれている。14年の困難のなかでこそ、パウロの回心も一時的な興奮でないことが味わわれ、使徒たちも納得できたのだろう。
 待つことは消極的に思われる。待つことはしんどい。だが、待つことこそがきっと信仰の柱なのだ。
 レコードは仮住まいのためすべて段ボール箱のなか。でも無性にジャズが聴きたい。かろうじて、以前にレコードからファイルに変換していた数曲を再生。クリフォード・ブラウンアート・ブレイキー、サヒブ・シハブ・・・どれもかっこいい。
 ドラマ『光る壁画』を見ていた。たまたまつけたらちょうど始まったところだったので、そのまま最後まで見た。胃カメラを開発したのが日本人だということを知らなかった。ドラマにあからさまに東日本大震災からの復興のメッセージが重ねられていたのが若干鼻についたが、よく解釈されていたと思う。