ゲール

“彼女は男の子を産み、モーセは彼をゲルショムと名付けた。彼が、「わたしは異国にいる寄留者(ゲール)だ」と言ったからである。” 殺人の罪の重荷を、モーセは妻にも話さなかったのではないか。独りで重荷を負う者は、カイン以来、どこに居ようと自らを全体の一部と感じ安心することはない。
 マタイ11:28-29の言葉*1は、そんな幾世代にもわたるカインたちやモーセたちに対する、神からの「おつかれさま。」だ。

*1:“疲れた者、重荷を負う者は、だれでもわたしのもとに来なさい。休ませてあげよう。わたしは柔和で謙遜な者だから、わたしの軛を負い、わたしに学びなさい。そうすれば、あなたがたは安らぎを得られる。”