月蝕というものを初めて見た。なるほど、三日月みたいな、月が欠けているというのとは全然違う。月が欠けているとき、欠けた部分は文字通り欠けていて見えず、切った爪みたいに見える。けれども月蝕は、欠けた部分もぼんやり茶色く、とでもいうか、黒い薄布…
ひとり悶々と悩んでいるところへ、連れ合いのおばあちゃんが朝と間違えて起きてきた。おばあちゃんに安心してもらおうと、手を握って祈ったら、自分自身が安心した。おばあちゃんは神さまが起こして下さったのかな。
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