現実と虚構と

 連れ合いが倒れる前に録っていた『母の眠り』を観る。癌で死に行く母と、娘と父の三者三様の葛藤。正直映画より「こんなの観て大丈夫かな」と、実際に母親を実家で看取った彼女が心配だったが、彼女のほうがわたしよりむしろ完全に虚構として観ていたようだ。ラストシーンの謎かけがストーリーに与える意味(意義)が分からない。