つかいこなす

 ピーマンの肉詰めを作るにあたり、億劫だったフードプロセッサーの使用に、ついに挑戦した。連れ合いの亡き母の遺品だが、彼女も殆ど使った形跡がない。使ってみると案の定、非常に難しい。
 にんじんやたまねぎをみじん切りにしようとするとムラが出る。ムラをなくそうとするとみじん切りを通り過ぎておろしになる。さらに、ミンチとそれらを混ぜ合わせようとボールで使用した瞬間!具材が方々に飛散。悲惨。さらに道具の洗浄は洗剤を使ってはならず、また機械部分に水は絶対かけてはならず。
 数万円もする道具らしいが、こんなのどうやって日常生活で使用するのだろう、というほどの敷居の高さ。だが、使わないと勿体ない。慣れたら使いこなせる荒馬なのかもしれない。今のところ包丁でみじん切りにするほうが楽に感じられるが、諦めずに次回も挑戦してみよう。
 リベラルか保守かとか、そりゃいろいろあるだろう。自分も保守的でありつつ、リベラルな立場の人々ともゆたかに交わりを持つ、そういう生き方をしたいと思ってきた。だがこと人事に関して言うなら、そういう「どっちつかず」な人間ほど使いにくい奴もいないようだ。イソップ童話のこうもりだからだ。
 どこかの派閥に所属し、そうではない人々を徹底的に敵視すること。それこそが、そのどこかの派閥の人々から深く信頼され、人事も斡旋してもらえる道につながるのだ。今さら気づいてももう遅いがねw 所詮クリスチャンホーム育ちでも牧師の息子でもない、ぽっと出のカビみたいなキリスト者のたわごと。