よきサマリア人

郵便配達の苦労を思い出していた。配達中に高熱を出して、ぶっ倒れたことがあった。バイクを路肩に止めて、道路に横になっていた。寒かった。いろんな意味で、もうアカンと思った。そうしたら、通行人が「どうしました?」と起こしてくれ、家の玄関に入れてくれた。そのとき呉れた、一杯の水。
玄関にしいてくれた、座布団。そのときは何とも思わず、とにかく「ほっとした、なんとかなる」とひと安心だけだったが、今思うと、格別な体験だったなあと思う。「ほっとした」の、その安心感のすごさときたら!