ニアミス 

オウムの菊池直子容疑者が逮捕されて、わたしと年齢がほとんど同じで、いろいろ思い出すことがあった。
高校生の頃、学研の『UTAN』という雑誌を親に買ってもらっていた。小学生のあいだ買ってもらっていた学研の『科学』という学習雑誌の、続きみたいな感覚で。そこにはよく(ときどきか?)超能力のようなものの特集もあった。空中浮遊している男性の写真が大きく載り、驚いたものだ。古代インドでは人は空中を歩けたので、長距離歩いても足が疲れなかったとか、まことしやかに書かれていた。そしてヨガ修行で健康にもなると。その修行者の主催する道場の連絡先も書いてあった。当時、健康上のことでいろいろ悩むこともあり、「わかりやすいもの」を求めて、そこに連絡しようかと真面目に考えていた。そのうちに、と思っているうちに、結局連絡はとらなかったのだが。
あの『UTAN』置いておけばよかったなあ。あの空中浮遊する男性こそ、麻原彰晃その人だったはずだ。もしあのとき連絡をとっていたら、自分も菊池容疑者のような人生を歩んだのかもしれない・・・・そう考えると、ちょっと、というか、そうとうぞっとする。学研の雑誌に、あのような記事が載ったのだ!菊池容疑者だって少女時代に読んだのかもしれないのだ。
あの『UTAN』がネット上でないか調べてみた。http://green-rabbit.sakura.ne.jp/blog/2010/03/21/1139/ わたしが高校生だった頃というのは記憶違いだったようだ。高校生のときではなくて、中学2年生のときだった。まさにこのブログに紹介されている『UTAN』の記事である。当時大真面目に熟読した記事。中2ということは、あの記事を読んだ頃は自分はまだクリスチャンではなく、教会にも行っていなかった。健康に不安があったなかで、こういう「わかりやすいもの」に強く惹かれたわけだ!愚かだったなあ!教会に行き始めたのは中3から。あぶなかったよ・・・・
さっきまで御茶ノ水にいた。何軒もの楽器屋、とくにギター屋さんにびっくりした。ミュージシャンたちはここに買いに来るのかな。
新倉イワオ、亡くなったんだなあ。小学生の頃『あなたの知らない世界』を毎週ビビりながら見ていた。子ども心に死後の世界をいろいろ想像するきっかけになった番組。現代なら心霊写真なんて、子どもも見向きもしないだろうな。合掌。
それにしても『あなたの知らない世界』への熱中といい『UTAN』の麻原への興味といい、少年時代は基本理系でいっていたはずなんだけど、けっきょく今の仕事になるべくしてなったんだなあと。
ただ、麻原への興味が、教会へ通い始める1年ほど前でしかなかったことが、やはり今思い出しても恐い。