少し前にやっていた『特報首都圏』の、横浜および熊谷の空襲の番組録画を見ていた。熊谷については、8月14日23時30分から翌朝までの空襲であったという。要するに、あと数時間で「玉音放送」が流れたという、その直前ではないか。この数時間の時間差で、200人以上の人々が亡くなった。
以前にNHK特集の空襲の番組でもやっていたが、空襲は軍事基地を狙うなかで住宅地も「巻き込まれた」のではなかった。そうではなく、最初から、意図的に、軍事基地ではなく住宅地を狙って空襲したのだという。あらゆる表現を喪う。
父が神戸で空襲に遭った時のことをよく語ってくれた。石屋川の付近で、足が燃えながらうめいている、つまり生きながらにして下半身が燃えている人を見たと。また、写真では伝わらないが、焼夷弾の燃料の猛烈な臭いに、吐きまくったと。中学のときの英語の先生も言っていた。遺体を荼毘にふす際、山積みされた遺体が焼き魚のようにまがりくねってゆくさまは、炎の中で遺体が躍っているように見えたと。(ここで嘔吐感を催したため、日記中断)