読者

『Ministry』読者モニター会に参加。ホンネに迫ろうとする雑誌、敷居の低い雑誌であるからこその読者からの応援を感じる会だった。編集長の松谷さんともだいぶ話せて、嬉しかった。松谷さんはくそまじめとユーモアとが抜群なバランスと緊張とで同居する人だった。まさに報道人。
くそまじめとはすなわち自己の信仰への忠実さであり、ユーモアとはそんな自分(たち)を微笑みながら相対化できる思考である。
斜に構えずくそまじめだからこそ、信仰という人生を賭けた行為ないし行為者に迫ることもできる。また、ユーモアがあるからこそ、そういう賭けにときに疲れた人とともに悲しんだり笑ったりできる。つまり、つねに行為者の渦中から報道することができるのだと思う。
もちろん編集者ひとりで雑誌ができているわけではない。たまたま彼と短い時間ながらしっかり話せて、個人的な印象として、象徴的にそう思っただけだ。雑誌の内容からして、他の記者や関係者の人々にも、間違いなくそういう視座があると思う。これからもこの雑誌に期待する。