手で刻まれる言葉

午前中、亡き師の姉に挨拶の葉書を書いて出した。明日で師が亡くなって7年。ご存命なら90歳になる。そのお姉さんって何歳だっけ。元気に農作業しておられるはずである。前任地在任中は、毎年召天日(命日)に訪問していた。辞任後は、こうやって葉書を出している。
葉書と言えば、正座して葉書にびっしりと文字を埋めていた師を思い出す。彼女は方々に挨拶を出していた。清貧の伝道者であった彼女は、こうして文通のつながりをもって、献金を集めたり、支援を受けたりしていた。彼女と一度も面識のない、どうやって知り合ったのかまったく分からないような方から、ちょっとびっくりするような金額の献金が教会へと贈られてきたことも数度ある。また、彼女の着るものなども、やはり直接の面識がないか、あるいは殆ど面識のなかった支援者から贈られてきたという。パウロら伝道者がほうぼうに「手紙」を出していたことを彷彿させる。
そんな師に倣い、わたしも寡筆ながらも折にふれ手紙や葉書をしたためるのを楽しみにしている。