連れ合いがポール・ギャリコの文庫を買っていた。訳者が矢川澄子だったので驚いた。
うたた寝して、へんな夢を見た。ギャングが大量の拳銃やライフルを買うのだが、わたしが「それ、みんな中国の模造品ですよ」と指摘すると「えーそんな!」とがっかりする夢。で、わたしはといえば、そのなかのひとりが身に付けていたS&Wのコンバットマグナムを見せてもらい「やっぱりホンモノはすごいですな」と、シリンダーをあけたりしてしきりに鑑賞していた。弾は一発しか入っていなかった。
NHK吉田茂のドラマを観た。あくまでドラマとして見て、近衛文麿の散り際に美しさがあった。野村萬斎の演技が、戦前の人間の立ち居振る舞いをうまく表していた。以前やっていた白洲次郎のドラマの、岸部一徳演じる近衛も味わいがあったものだったが。麻生太郎とか細川護煕も一瞬だけ少年として登場。なるほどああいう環境で育った人たちなんだから、民衆のありようは分からないだろうなと、素朴な感慨を持った。