テレビあれこれ

ウルトラマン『怪彗星ツイフォン』を観る。当時のプロレスブームなどが窺える。また、銀座の街並みが一瞬映るのもよい。最後に宇宙から見た地球が写るが、おとぎ話的な星空に浮かぶ灰色の地球儀のよう。たった数十年で、いかに宇宙の映像と、それにともなう人々の宇宙観が変化していったかがよく分かる。
ハートネットTVの「シリーズ・貧困拡大社会」を今月も見ていた。シリーズ・貧困拡大社会 | ハートネットTVブログ:NHK
見るようになったきっかけは「脱出ルート」の確保のためであった。見だした時点で2年弱無任所教師であり、今後も教会で働く牧師に復帰できるかどうかは分からない。牧師を諦める場合は、当然のことながらハローワークで仕事を探さなければならない。連れ合いは健康上の理由から「共働き」は難しいetc.・・・で、いろいろな困難にぶつかるだろうと思われた。こういう番組でいろいろな選択肢を勉強しておけば、いざというとき相談の窓口で話をしやすいだろう、あるいは、そもそも相談の選択肢も増えるだろう、というもの。
牧師は代表役員だから、「社長」みたいなもん。被雇用者じゃないので、雇用保険に加入できない。もちろん辞任する際に退職金は頂けるので、それが雇用保険のようなものではあるが。しかし貧しい教会で奉仕をしていた場合、退職金が殆どもらえないケースもある。急に辞めた場合、次に住む住居がないこともある。
牧師という仕事は、世俗的な言い方をすれば一か八かの賭けであって、信仰的に言うなら「すべてを神さまに委ねる」仕事である。失業したらどうなるかは、だから考慮されて(して)いない。自衛手段は、自分でつねにイメージして考えておかねばならないのだ・・・・って、今どきそんなの、どんな仕事でも一緒か。
実際、連れ合いのことについては、このテレビを見だしたことがきっかけになって、彼女の支援について具体的に助けを求めるきっかけができたのだった。そういう動きなんか、もし番組を見ていなかったら思いつきもしなかっただろう。
もし、もしもだが、神さまにもう一回赦してもらって牧師に復帰出来たら、困った人が相談に来た時に「お祈りしましょう」で済ませるのではなくて、一緒に相談窓口に足を運ぶような、そういう牧会ができたらいいなと。