昨日の雑感まとめ〜サービスすること

ブログにコメントして下さった方のご教示により、コンドルセやボルダのパラドックスというのを知った。また、アローの不可能性定理というものも。数式は難しいが、たぶん大雑把に捉えると、選挙において票が非常にばらついた場合(競り合った場合)、誰か一人を確定するのが難しくなり、民主主義の特性を発揮しにくくなる、というような考察なのだろう。
こういう学説を見ると、つい『銀河英雄伝説』を思い出してしまう。衆愚的な民主主義が正しいのか、英雄による安定した独裁がよいのか、みたいな。
クロネコの人が、「昨日は12時まで働いていた。昼飯抜き。支店長と喧嘩することもある。事故を起こしたらどうするかと。」。わたしも去年のことを思い出していた。郵便局で必死で働いた日々。午後2時ごろ帰局して、「昼飯に間に合うよう帰れ」と注意されるのだが、到底不可能だった日々。
配達中に事故を起こした職員は、なかば見せしめのように、自転車での配達に切り替えられる。そして毎朝の朝礼で繰り返しみんなの前に立たされ、「わたしは事故を起こしました。二度としません」と誓わされる。毎日毎日。しょんぼり自転車を押してゆく職員の背中を見ながら、「明日はおれか」とバイクをキックスタートさせた日々。
足を痛めて、階段を這うように上り下り。高熱を出して、雪のちらつく夜空に仰向けに横たわったときには、「かみさま、もうあきません」と音を上げた。今年の冬も、というよりも今まさに、派遣労働者契約社員の人たちは、そういう悲鳴を上げているのだろう。
クロネコにせよその他の配達にせよ、趣味の品物の到着が指定時間より1分遅れただけで「土下座せい。責任者をクビにせい」と叫びまくることだけは、せめてしないようにしたい。