シタールだが、ロックである

ラヴィ・シャンカルのCDが届いた*1。さっそく聴いてみる。不思議なものだ。シタールだし、インド(といっても広大すぎるけど)の音楽のはずなんだが、どう聴いてもイギリスの音楽に聴こえる。先にビートルズストーンズシタールを知ってしまったからだろう。しかも今聴いている曲、アビーロードでの録音じゃないか。
このあいだNHKで、団塊世代にとってのビートルズ、みたいな番組をやっていたけど*2英語圏の人たちにとってのThe Beatlesと、何を歌ってるかなんて殆ど聴きとれなかったであろう若者たちにとっての「ビートルズ」とは、その受容の仕方はまったく異なったのだろうと思う。だから面白い。
乱暴な言い方をすれば、わたしの信じるキリスト教というものも、「ホンバ」からすればさぞかしデタラメなもんだろうと思う。そして、たぶんそれでいいのだ。受容とは、異なった文脈への移植だ。コラージュされた瞬間から、それは切りとられる前の、元の素材とはまったく違った色を放ちはじめる。