イミンクと格闘中。彼は何が何でも神は「客体」でなければ気が済まないようだ。そして分析哲学も含め、あらゆる人間学的なものを斥ける。しかし、彼が言う、客体としての神が人間とコミュニケーションをとるという「現象」を、彼が批判する神学者たちは具体的に考察したのではないか。イミンクは「神語りたもう、人は聴く」ということを繰り返す。だからそれは、いったい、具体的にどういうことなのかと。人間の具体性において考察するあらゆる試みを人間学であるとして斥けるのであれば、結局は「神語りたもう、人は聴く」以上の、何が言えるのか。
日曜美術館」で白隠を観た。絵画だけれど、勢い余る筆遣いは、書だ。まさに禅の言葉を書いて/描いているのだ。ジョン・レノン白隠の思想に影響されてイマジンを作詞したかもしれないという推測も興味深かった。鈴木大拙による英語での紹介のしわざ。
久しぶりに「正法眼蔵」読まないと。あと半分も残ってる。「典座教訓・赴粥飯法」も。