2012-10-29から1日間の記事一覧

余白がいざないつづけるテクスト

“人は是等の二つの真理を、真理という名に於て同一の体系中に並在するものと解している。”日本民藝館監修、『柳宗悦コレクション1 ひと』、筑摩書房、2010、143頁。 “そしてその神と世界との並置関係を、わたしは宗教思想として安易であると言ったのである…

まだ温かい

『日曜美術館』の「アートシーン」のなかで、後鳥羽天皇宸翰御手印置文という、後鳥羽天皇が流刑後、死の10日程前に寵臣へ遺したという文書が紹介されていた*1。文字の背後に、両の手のひらを朱で押した手形が鮮やかに開いている。左手は薄かったのか、修正…