かすかに覚えていること

　もうすぐジョン・レノンが亡くなって30年か。
　プレスリーやジョン・ウェインやチャップリンやスティーブ・マックイーンの訃報もおぼろげに覚えてはいるが、ジョンの訃報は衝撃だった。小学生だったので、別にファンだったわけではない。むしろマックイーンのほうがファンだった（『ハンター』）。
　ただ、当時は「かしゅ」と「けんじゅうでうたれる」ということとが、どうにも結びつかなかったような記憶がある。そんな『太陽にほえろ』ばりのことが本当にあるのかと。拳銃ごっこが好きだったので、そんなことを思ったのかもしれない。姉がすぐにジョンのベスト盤を買ったし、兄がクリスマスプレゼントかなんかでビートルズ・ボックスを手に入れたのを覚えている。どれも追悼（便乗）で発売されたものだろう。どちらも今はわたしが聴いているわけだが。
　あの頃は「アニメ・ザ・ビートルズ」という白黒アニメもやっていて、なんかやたらにビートルズやジョン・レノンの音楽にふれる機会が多かった。ジョンが死ぬ以前にも、ポンキッキかセサミストリートか忘れたが、When I'm Sixty-Fourのイントロが毎回使われてたし。もちろん当時はビートルズの曲だなんて知らなかったのだが。
　マーク・チャップマンの刑期が終わったようなことを以前ニュースで見かけたが、釈放されるのだろうか。いつも思うが、オノ・ヨーコさんはその場に居合わせたはずだが、その恐ろしい体験からよく立ち直ったなあと思う。彼女は白髪もまったく無い（本当に染めてないらしい）し、すさまじいエネルギーを持っている。