ヤコブの手紙

 ヤコブの手紙を読む。“あなたがたの集まりに、金の指輪をはめた立派な身なりの人が入って来、また、汚らしい服装の貧しい人も入って来るとします。その立派な身なりの人に特別に目を留めて、「あなたは、こちらの席にお掛けください」と言い、貧しい人には、「あなたは、そこに立っているか、わたしの足もとに座るかしていなさい」と言うなら、あなたがたは、自分たちの中で差別をし、誤った考えに基づいて判断を下したことになるのではありませんか。”(2:2-4)
 自らと教会がつねに試されていることを思う。

 “もし、兄弟あるいは姉妹が、着る物もなく、その日の食べ物にも事欠いているとき、 あなたがたのだれかが、彼らに、「安心して行きなさい。温まりなさい。満腹するまで食べなさい」と言うだけで、体に必要なものを何一つ与えないなら、何の役に立つでしょう。”(2:15-16)
 弱いわたしたちの今住んでいる家も、多くの食べもものやその他の支援も、すべて人々の愛の行いによっていることを思う。わたしが主を信じるのではなくて、信じさせていただいている。

 “信仰に基づく祈りは、病人を救い、主がその人を起き上がらせてくださいます。その人が罪を犯したのであれば、主が赦してくださいます。”(5:15)
 医学的には、祈っても死ぬこともあろう。だが赦され、受け入れられたと信じて死ねる幸い。「起き上がらせて」は「復活させて」とも訳せる言葉。