小さな言葉の力

 『ダブル・ファンタジー』や『ミルク・アンド・ハニー』のオノ・ヨーコの曲を聴いていると、なんだか戸川純が聴きたくなる。洗練されて毒のあるニューウェーヴが聴きたくなる。
 これら二枚のアルバムは万葉集における相聞歌の現代版(盤)なのかもしれない。素朴で力強く、そして繊細で美しい、人と人との相乗。
 アルバイト関係の電話あり。といってもバイト自体はまだ一ヶ月ほど先だが。結婚式場の牧師の役。外国人風にカタコトで話す必要はなさそう。
 “「Giurale」はイタリア語で、神に対する誓いもしくは宣言の意味です。「ism」の意味は「哲学」です。「Giuris」はこれら二つの言葉の合成語です。これはビジネスパーソンの意志と行動のガイドラインを内包すべく合成された言葉なのです。”と、バイトのために必要なので買ったマルマンのルーズリーフ用バインダーの小さな商品タグに、極小フォントの英語で書いてあった。誰も読まないと思うが、なんだか味わいがある。