死を忘れるな

 連れ合いの叔父は3年前に38歳で亡くなった。そのとき彼は自分の大切な遺品を幼馴染の友人に託したのだが、その友人も今年6月に亡くなったのだと、今日彼岸花を見ているとき連れ合いから聞いた。ちょうど彼岸花は死者がこの世に里帰りしている仮の姿なのかも、などと空想しているときだった。