遠い記憶
おととしの8月から身を寄せてきた教会に出席するのも、里帰り等は別として、今日が最後になるはずだ。火曜日には転居する。
NHK「ヒューマン なぜ人間になれたのか」の第3回を見る。農業の発生とともに始まった大規模な争い(紛争?)や、氷河期の終わりの大洪水と、それにともなう農業の拡散、拡大。ふと、創世記のカインとアベルの物語(農作物→最初の殺人)や、ノアの洪水を連想する。
また、原種の、収穫の極めて困難な麦を、むしろ対立集団同士が共通の宗教儀礼をとおして和解するための貴重な食物として使用したという見解。和辻やジラールが語る、「農耕や牧畜の発生の動機は直接の食欲ではなく宗教儀礼目的」の説を思い起こす。