おのれにてらして

ハートネットTVの『貧困拡大社会』の今月分を見ていた。取材されていたのは貧困生活家庭で学業や就職に支障をきたした子どもの社会復帰支援だったが、非常に学ぶものが多かった。前任地で同様の支援を行政と連携して行いかけたが、どうにも未熟だった経緯があったし、自分自身と連れ合いの綱渡りな生活をいかに渡ってゆくかについての参考にもなった。
今、わたしがやっている職務は「会堂守」だ、といえばかっこうがなんとかついている。とはいえ実際には、大きな教会の資産から、教会に住み込みで生活保護を受けている、という説明のほうが正しい。食べるのに困らない今の生活は本当に感謝のきわみで、なんの不満も言うべきではない。ただ、もし許されるなら、もういちど牧師の職務に復帰したいし、また、連れ合いがいきいきと元気よく暮らす姿を見てみたいと思うのである。