今日初めて「理事長室」なるものに入った。すっとしたスーツに身を固めた秘書に案内される。彼女がうやうやしくドアをノック、「お越しになりました。」。立派な机やソファの整えられた部屋。大きな窓。話の途中、煌びやかな、蓋のついた湯呑が差し出される。濃厚な茶。こんな世界って実在したのかと。
ふた組のセーラー服の少女たちが、それぞれに声合わせ歌を口遊みつつ通り過ぎてゆく。流行歌にしては古めかしく、課題曲にしては楽しげに。