岩波文庫の『法華経(上)』を読了。百千万億という比喩とか、ガンジス河の砂の数が由来だという恒河沙といった、気の遠くなるような数のイメージに圧倒される。一方では刹那のような、ものすごく小さな数を表す表現も仏教にはある。数字へのセンス、見える範囲をはるかに超えた世界への想像力の凄さ。