小物も小物

少しずつでも、事態が好転することを願おう。とてつもないような大逆転や劇的な転回といったものは、空想の世界に任せておけばよい。
負のスパイラルに長く居ると、新しいことに挑戦する意欲も減退し、さらに保守的になり、ありもしない「好条件」に固執し、ますます再出発は遠のくのだ。そういうことになっている自分自身の欠落みたいなもの、つまりは自己愛を、反省してみなければ。
ユートピアはou(no)+topos(place)であること。つまりはnowhereであること。しかしnowhereは、いつだったかお坊さんに教わった内容によれば、now here、つまり今ここに在るのだとも言えること。どこかに探し求める無い物ねだりとは違うということ。 無い物ねだりは「おれはこんな小物じゃないはずだ」の、イタイ傲慢と変わらないこと。