経年

3週連続テレビ放送の『20世紀少年』を観た。ラストシーンで、ヴァーチャルな世界でケンヂと勝俣君が和解してともだちになるけれど、どうもすっきりしなかった。ヴァーチャルな世界でやり直して、それで納得できるのかなあ。それともわたしがストーリーを理解できていないだけで、本当はあれって別の意味がこめられているのだろうか。でも映画そのものはハラハラドキドキ、おもしろかったなあ。わたしは1972年生まれだから世代はずっと後だけれど、文化的に懐かしいものも多かった。
基本的に壮大な物語の長編漫画は苦手で、原作を読んでいなかった。でも映画おもしろかったし、こんど漫画を誰かに借りて読もう。『モンスター』のスケールのでかさといい、浦沢直樹って、ちょうどむかしの手塚治虫みたいなジャンルの漫画家にあたるんだろうか。『シュマリ』とか『アドルフに告ぐ』みたいな意味での。でも、高校生の頃に読んだ浦沢の短編集も面白かった。
映画の重厚なサウンドを求めT.Rexのベスト盤を引っ張り出し、久しぶりに“20th Century Boy”を聴いてみた。けれどレコードの溝全体にごみが詰まっていて、なんとも浅い、情けない音だった。