閑話休題

ラヴェルのピアノ協奏曲ト長調って、ガーシュインの曲みたいだなあ。
ラヴェルのことを考えていて、なぜかロートレックの伝記映画を思い出す。ラストで彼の棺が運び出される際に、道化師たちがその後を追いかけるシーン。彼らは決して棺に追いつけず、徐々に置き去りにされてゆく。なんとも微笑ましく美しく、張り裂けそうにさみしい。なんて名前の映画だったかなあ。
ある人が紹介する映画リンクを開いたら、『死刑台のエレベーター』や『ブリキの太鼓』が目に入る。どれももう一度観たい映画ばかり。そういえば『死刑台』の曲がワゴンセールCDの「映画音楽大全集」みたいなやつに入ってて、数百円で買ったことがある。ところが著作権の関係か、演奏者が違う人だった。するとトランペットがなんともか細く間のびしていて(下手ではないんだけど)、やっぱりあれはマイルス・デイヴィスじゃないとダメなんだなあと、そんなことがあったのを思い出した。その後中古レコード屋さんで、マイルスのやつを買い直した。CDではなくてレコードだったけど。
あの頃ってアート・ブレイキーの『危険な関係』といい、フランス映画でアメリカのこてこてのジャズが使われることがけっこうあったんだな。リエゾン・ダンジュルースもいいよなあ。
連れ合いと田端を歩いていたら、小さな雑貨屋でマルコム・マクラーレンのアルバムやシングルたちを発見。いかにも元の持ち主がイギリス人の中古盤らしく、ヨレヨレジャケット、書き込みあり、だったりはするのだけれど。ジャケットをやたらきれいに置いておくのは日本独自の習慣なんだろうなあ。
針が飛ぶやないの…プレスミス
爪楊枝でレコード音飛び直したった( ̄^ ̄)ゞ
レコードは多少の音飛びなら、紙やすりで鋭くした爪楊枝で「手術」できるのだった。治った盤にはなおさら愛情が。