ストラヴィンスキーウィキペディアを読んでいて、彼は自作を大量にレコーディングしていたと知る。しかしウィキペディアの解説によれば“指揮の精度やオーケストラの技術については専門の指揮者による録音に一歩譲るものの”とある。ということは、作者ストラヴィンスキーの「意図」を、作者「以上に」表現できる、専門の指揮者や演奏者が居た、あるいは居るわけだ。
となると、その、作者以上に作者の意図を演奏しきった演奏というのは、果たして作者の意図の現出なのか・・・・これだから、作品を「受け取る」ということは面白いんだなと。
以前に田中泯という人が躍っている『兵士の物語』というのをテレビで観て感激し、CDを買ってみたら、物語の朗読がジャン・コクトーだったのでさらに驚いた。大音量で再生して別の部屋で聴くと、まるでコクトーが家に遊びに来てくれたような妄想に浸ることができる。