2012-05-22から1日間の記事一覧

本棚をぼんやり見ていたら、清水哲郎『パウロの言語哲学』が目についた。そういえば、この本で初めて「言語ゲーム」という概念を知ったのだった。そこで文学部の友人から永井均『ウィトゲンシュタイン入門』を譲り受けて読み、さらにはウィトゲンシュタイン…

だってそうじゃないですか、の、だって

“私は勿論、どんな人間にも両親があると信じている。だがカトリック信者は、イエスには母親しかなかったと信じている。また、ふた親なしに生まれる人間も存在すると信じて、一切の反証を受けつけないひともいるかもしれない。カトリック信者はまた、ただの餅…

同時性

ウィトゲンシュタインを読んでいた。連れ合いは赤川次郎を読んでいる。2003年に友人のDJがくれたコンピレーションを聴きながら。当時わたしは31歳。今彼女は31歳。音楽を聴いているあいだだけ、彼女とわたしは同い年である。

録画しておいた『日曜美術館』の「常田健」の回を観る。黙々と農民の生活を描く。筋肉の、静かで力強い動き。また、母が赤ん坊を抱き上げる絵があるのだが、赤ん坊の短い手足の指と、一輪大きく開いたひまわりの花びらとが、同じリズムになっている。計算な…