読んでみよう

姜尚中『続・悩む力』(集英社新書)を購入。『悩む力』が欲しかったのだが、売り切れていたのでとりあえず。なぜ買ったかというと、彼のスキャンダルに乗じて、「家庭崩壊しているような人が、『悩む力」などと人に言えるのか」という批判が起っているから。直感的に「それは違う」と思ったのだ。
中身を読んでいないからまだ直感でしかないが、スキャンダルがあった、本人がとことん絶望するような、そして周囲をも幻滅させるような挫折があったからこそ、「悩む」という行為について、リアルに肉迫できたのではないか。学問的な視座と、自身の言葉にし得ない痛みとの、乖離がありつつ、しかも言葉にしようという。とにかく読んでみようと思う。