2012-12-11から1日間の記事一覧

喜び/悲しみに満ちた世界・・・・「満ちた」とはなにが?どうやって?

野矢の議論が面白くなってきた。まず「心」があって、それが自分を取り巻く世界について「悲しい」と思うのではない。その人にとって、世界は悲しい相貌をもって現れたのであり、悲しさは世界の性質である。それが「心」の内面のありようとされるのは、他者…

メモ ─ 野矢とアウグスティヌス

“「子どもなき世界の親」なる存在は可能だろうか。ありそうに思えるとすれば、現に親子が存在しているこの世界からすべての子を殺してしまうような想像に基づいているだろう。だが、はなからこの「子どもなき親」しかいないということ、そんなことは可能だろ…

「正常さ」は移植可能か

“いったい、「正常な状態」とはどのような状態のことだろうか。健康状態が正常であること、鉄道の運行状況が正常であること、テレビの映りが正常であること、ある人物の言動が正常であること、・・・・・。いったい、これらすべてに共通する「正常さ」という…

連れ合いが、矢川澄子を読んでいる。

代表による語り

イミンク『信仰論』を第1章「信仰の構造」まで読み終えた。とくに新しいことが書かれているのではなく、これまで教えられ、信じられ、告白されてきたことが、落ち着いた穏健な表現で綴られている。そこであらためて思ったことは、信仰とは継承されるものであ…