2013-03-01から1ヶ月間の記事一覧

当事者一人が癒されても孤独なだけ

オリヴァー・サックス『火星の人類学者』の、“「見えて」いても「見えない」”を読む。以前ある方から、目の手術をした結果見えるようになり、すると視覚が恐ろしくて、白杖を用いていた時よりもむしろどこにも行けなくなった実話を聞いていたが、より詳細で…

実家で新幹線までの時間にテレビで『パットン大戦車軍団』を観ていたが、主演のジョージ・C・スコットってあのとき43歳くらいなのか。俳優ってすごいな・・・ 『史上最大の作戦』とか、『ナバロンの要塞』とか『ナバロンの嵐』とか、『バルジ大作戦』とか、…

変容と受容

オリヴァー・サックス著、吉田利子訳『火星の人類学者』(早川書房)読了。日常生活の困難さという意味ではレベルがまったく違うが、少なくとも、このわたし自身が抱えているいくつかの強迫的な観念や癖については、「直/治すべき」ものと考える必要はない…

分からないが分かる 分かる/分からないの二分法それ自体の浮き彫り

ツイッターで知り合ったドロレスさんお薦めのオリヴァー・サックス『火星の人類学者』(早川書房)を買った。読むのが楽しみ。 『火星の人類学者』、画家I氏の大脳性全色盲のケースを読む。後天性であるにも関わらず、今現在、色が分からないだけでなく、記憶…

デウス・エクス・マキナ

『ウルトラマン』第37話「小さな英雄」を観る。イデ隊員の問いをとおして、「機械仕掛けの神」的なウルトラマン介入による解決の矛盾に突っ込みを入れている。ウルトラマンに頼めば、科特隊なんか必要ないじゃないかと。製作者側にも葛藤があったことを窺わ…

ゲルダ・タローのタローって、岡本太郎からつけたのかぁぁ!!*1 タローって変わった名前だなあとは思っていたけど。どこでどんなふうに岡本太郎を知ったのかなあ。彼はパリでジョルジュ・バタイユから民俗学かなんかを学んでいた時期があったはずだ。 *1:ふ…

宣伝とはまた異なる「広報」の概念

母校の神学セミナーに出席した友人が録音を郵送してくれた。さっそく一部を聴いてみた。何に取り組むのかは教会のある地域や規模によって異なるだろうけれども、どのようなコンセプトで、どんな心構えで教会の門戸を開くのかという眼差しは意識化させてもら…

明日は久しぶりに帰省し、母校の同窓会に出席する。でも実は手術後の母と初めて家で会えるのが楽しみなのだ。次に会えるのはいつか分からないし、時間を大切にしたい。

何も意味していなかった

顔は泣きながら笑っていたり、笑いながら憤怒を秘めていたりする。それが目に見えて分かるから、対話者は畏れを相手の顔に抱く。矛盾律が矛盾するそのままに真理として生きる場は、あなたとの出会いそのものだ。 『ミニストリー』附録『七つの大罪』(1952年…

『梁塵秘抄』を読んでいると、殺生ゆえに漁師などが救いから遠い職業とされていたことが窺える。ペトロたちも、律法を守りきれない仕事だったゆえに罪人とみなされていたという説があったのを連想。 最近連れ合いが少女絵に興味を持っている。以前に松山近郊…